離職率の高い介護・看護職員、資格取得が時給・月給UPにつながる

介護の現場では、パート従業員が不足、病院では、看護師が不足しています。厚生労働省では、高齢化の影響で10年後には介護人員が38万人不足すると推測しています。先進国の中でも介護不足・看護師不足が深刻な日本。医療の現場では、看護職員は不足しているため大学での看護科の新設が増えています。また大卒や社会人経験者を対象とした看護師養成制度もはじまっています。

チーム医療

2011(H23)年看護職員は、150万人弱→2012(H24)年は、154万人に増やしています。将来的に2025(H37)年 には、看護職員 約200万人を増員したいという考えのようです。看護師不足の現場が改善されれば慢性的な看護師不足の声は聞かれなくなるだろうという考えのようです。

看護師が退職する理由で大きいのは、出産・育児・結婚です。結婚することで働いていた職場から通勤が困難になったのをきっかけに辞めてしまったり子育てのタイミングで職場を去っていく人も少なくありません。子供を預けられる環境があれば看護師の仕事に復帰しますが、そのまま介護施設で働く人も多いようです。介護の現場でも資格取得や研修を実施し従業員の技能レベルが上がるとパートの時給を上げていくシステムを取り入れているところが多くなっています。下の図は、常勤の月給とパートの時給をグラフにしたものです。

月給・日給

看護師の資格を持った看護職員が、家庭の事情などで退職したとき、日進月歩と言われる医療の現場に復帰しずらい状況があったり介護の現場にうつったことでやりがいを見いだせるケースが多いのだそうです。

離職原因を探るとキャリアップの機会がなかった・看護職員にむかなかった・定年退職・ 教育体制が充実していない・ 責任が重い・医療事故への不安が大きい・ 夜勤の負担が大きい・ 給与に不満・ 休暇がとれない・休暇がとりづらい・ 超過勤務が多い・ 人間関係が悪い・看護以外の仕事に就くため・進学・ 通勤が困難・ 家族の健康問題・家族の介護・ 本人の健康などを理由にあげる人が多くいました。看護師の資格で働ける現場は、病院、診療所、助産施設、訪問看護ステーション、介護福祉施設、看護師要請所などになります。自分の専門性を高めたり収入の安定につながることで、女性にとって生活設計しやすくなるのだと思いました。

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