貧困家庭も高所得家庭も子供にストレス

日本医科大学大学院医学研究科の可知悠子助教のコラムが新聞に掲載されました。可知悠子先生は、親の所得、最終学歴、職業が子どもに及ぼす影響を調査しておられる方で親の経済状況が高い家庭より中位(200万円~600万以下)や低位(200万円以下)の家庭の方が朝食を食べない子が多く野菜が不足し魚や肉、インスタント麺を食べることが多いなど肥満リスクが高く不登校につながりやすいことを研究で明らかにされています。親から子へ貧困は連鎖し食生活、食習慣は子どもの学力に影響を及ぼすというものです。低所得貧困層の子も高所得家庭の子も、同じようにストレスを抱えているといコラムを興味深く読みました。

高所得家庭の子供にストレス

看護学校の面接で「最近の気になる新聞記事は?」と聞かれたら答えるつもりで読みすすめました。

高所得家庭の子、プレッシャーやストレスが多い

要約するとストレスを感じているのは、低所得者の子供だけでなく高所得者の家庭の子もプレッシャーやストレスを感じているというもので2007年と2013年に調査し家庭環境が子どもに与える影響を調べた結果です。塾や習い事・家庭教師など十分な教育費をかけられている子どもは、高所得者の親の期待にこたえなければならずストレスや不安プレッシャーを感じるというものです。貧困層の子はは、家の経済状況がストレスとなりやすく高所得層者の子は、学業で結果を出せないジレンマがストレスになるようです。7人に1人の子が貧困といわれる現代、大人社会の格差は、子どもの学校生活の格差にもつながります。スクールカースト(ピラミッド化序列)が自然に発生する要因となります。

スクールカースト、ママカースト

学校にも社会にもカースト制度のような序列があります。上位と中位と下位は、固定で認識されますが平均以下の微妙な子たちの序列は流動的に上下変動します。底辺から抜け出すことはできません。学校では、恋愛経験、容姿、部活、生徒会、クラスの人気者かどうか?イケてる子、イケてない子、性格によって序列が決まります。ママ(主婦=母親)は、容姿、ファッションセンス、夫の収入・職業、持ち家、賃貸、母子家庭、乗っている車、母親の職業、子どもの出来(運動や勉強)によって自分の位置が決まります。ストレスは、脳の形成や記憶力を阻害しワーキングメモリを制限させるといわれています。

 

 

母

高所得者の家庭の子に何の不自由があるのだろう?と思ったら不安は、そっち(学業)・・低所得者のうちの子は、学業も経済も不安だらけで逃げ場がありません

奨学金や教育ローンのこと

奨学金制度がある看護学校では、月額3万~5万(期間は1年~3年)と貸与される期間も金額もそれぞれです。国家試験合格後は奨学金を受けた病院に就職が決まる流れになっています。私が通っている看護学校では、奨学金制度を受けたい子は、1年生の12月に書類を提出し書類が選考されたら1月に病院に面接に行き奨学金面接に受かれば奨学金が支給されるようになっていました。奨学金貸与希望者は12人、入学時は、奨学金に選ばれる人数は2人だけと聞いていましたが希望した10人全員が病院の支給を受けれることになり卒業後は、ほとんどの子がその病院に入りました。(お礼奉公しなければいけないので)奨学金をもらえる人数が決まっている場合、成績の評価が高い子のほうが有利です。

私

高校のときは、看護学校に入学したら寮費や学費の負担を減らすために奨学金を受けたほうが良いのかなと思っていました。

日本学生支援機構 国の教育ローン 看護学校の奨学金
借り主=学生 借り主=保護者  借り主=学生
毎月一定額受け取り方  一括  毎月一定額(在学中に受け取れる事が多い)
返済は、在学中はなし  借りた翌日から利息が発生  貸与型の場合貸与された期間と同期間働けば返済が免除される
卒業半年後から返済開始 借りた翌月か翌々月から返済 指定された病院で貸与を受けた期間と同じ期間働くことで返済免除

 

国家試験に合格しなかった場合

看護学校は、ただ入学して在学していれば良いわけではありません。最終的には国家試験に合格しないと全額返済しなければならないこともあります。看護学校の奨学金は、試験に合格して働きはじめてようやくお礼奉公が完了した時点で返済が免除されるものです。も貸与された期間と同じ期間は、病院をやめずに頑張らないといけないのです。

日本学生機構の奨学金のほか、自治体などでも奨学金制度が設けられています。無利息と利息ありがあります。世帯の収入や学力によってどのような制度が使えるか決まってきます。普通より看護師の奨学金制度はメリットも多いのですが国試に受かるだけの学力を向上させなければいけません。

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